プレミアム1番くじの世界
コンビニでリゼロの一番くじが置いてあった
「はあ、またいつもの一番くじね、今回はリゼロか~、一応アニメ見てたしキャラは知っているんだよな~」とぼけーっと眺めていたら、店員にオタクだと思われるのではないかと勝手な被害妄想をしてその場から離れる
けれど今回の景品はリゼロの人気美少女キャラの水着フィギュアということもあって、僕のスケベ心をすごく揺さぶった
一番くじコーナーをスタート地点としてコンビニを4週くらいした時だろうか、僕はあることに気づいた
1回900円
はて?と一瞬思考停止状態に陥った
一番くじといえば一回500円ではないのか?ワンコインで引けるのが一番くじの特徴ではないのか。(それでも高いと思ってしまうのは僕が相当ケチなのか、、)
それならば900円という価格設定はボッタクリではないのか!と、夏祭りで豪華な商品で純粋無垢な子どもたちを当たりもしないくじを引かせるような話を思い出した。ここのコンビニは人気アニメの人気キャラクターのさらに水着バージョンという最上級な商品(オタクにとっては)を餌にして僕たちを釣ろうとしているのか!!とこれまた勝手な被害妄想をしていると7週目でこれまた見慣れない文字列を見つけた
プレミアム一番くじ一回900円
そう、今回の一番くじはただの一番くじではないのだ。プレミアムなのだ。いつもの一番くじと何が違うのかというと、、プレミアムさが違うのだ。
「あー、プレミアムだからいつもより高いのね~。納得納得ぅ~」と自分に暗示をかけるようにして先程の怒りを鞘に収めた。
「水着だしな、、しかも人気キャラの、、」
正直な話、商品としての魅力は高かった。これはプレミアム一番くじで少し高くてもしょうがないとポケットから財布を出そうとしたその刹那、冷静な思考を取り戻した。
「必ず欲しいものがもらえるとは限らないんだよな、、」
一番くじは当たり前のことだがくじなのだ。当然ハズレることもあり得る。そんなシステム上当たり前のことを思い出した。
「フィギュア以外の景品は何だ」と確認すると
(公式サイトよりhttp://bpnavi.jp/s/kuji/pc/medias/show_by_key/re-zero4 )
A、B、C賞とラストワン賞がフィギュアでそれ以外の景品も「水着」というプレミアム感を余すことなく施されている。ああ、これならどれが当たってもよさそうだ、と今度こそ財布を出そうとした時
「何かいる、、、」
「これって確かペテルギウスさんですよね、、、脳が震える人の、、、」
「あれ、水着は?美少女は?あれ、プレミアムとは?」と僕はプレミアムくじ深淵を覗いてしまった気がしてしまった
「これってはずr、、、、いや!!そんなことはない!!こういうタイプの水着もあるかもしれないし、髪型だって草間彌生さんみたいだし!!これはこれでプレミアムだ!!」とコンビニの中を何十週もしながら考え続けた
しかし、どう考えてもペルギウスはペテルギウスだし、自分が引いたらペテルギウスが出てしまうビジョンしか見えないのだ。色気とは正反対のペテルギウスくじだ。
900円という値段設定も危険だ。バイトの時給に換算すると一時間弱、地方になるともっと低い。一時間分ペテルギウスのために働くのか、、、と考えたらとてもくじなんて引けやしない。そして僕はコンビニ内で小さなマラソンを終えたあとに水だけ買って帰った。
それにしても一回900円は学生の身分にしては高いと思う。僕がお金がないからという個人的事情を抜きにして、客観的に考えて高い。最後のくじを引くとついてくるラストワン賞を狙うなら残りのくじを全部買わないといけないので1万以上は用意しないといけないだろう。とても僕には払えない。払うにしてもユーチューブやブログに買った結果をアップしてアクセス数である程度の還元がなければいけない。自分は作品は見るがその先のメディアミックスには貢献しない企業からしてみればコスパの悪いオタクなのだ。
そんな僕でも一瞬でもフィギュアが欲しくなった、プレミアム一番くじ恐るべし。
霧山コウでした